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@Chums_of_Chance

『宇宙戦艦ヤマト2199 星巡る方舟』を観てきた

12月06日に公開された映画『宇宙戦艦ヤマト2199 星巡る方舟』とその舞台挨拶を観てきたので、感想と日記を書きました。

会場は新宿ピカデリーのスクリーン1で、朝9時から上映開始。

もしかすると、『宇宙戦艦ヤマト2199』のことをまったく知らないという人が、たまたま迷い込んでこのブログを読んでくださるかもしれません。そういう人は、まずこの「3分の動画」を見ればすべてOKです。

 

映画の感想

面白い映画を観ているときには、文字通り夢中になってしまうもの。「始まってからどのくらい経ったかな?」と脇目で腕時計を確認し、エンドロールが流れはじめることを心待ちにしてしまうような映画は、退屈な作品でしょう。

その点、今回観た『星巡る方舟』は、終始画面に釘付けにさせる映画でした。壮大であり細やかでもあるアニメーションには、冒頭から一気に引き込まれます。各キャラクターのセリフをかぶせたオープニングもすごくかっこいい。バトルシーンでの、ヤマト始めとする艦船や兵器の迫力は言わずもがな。これらが、ストーリー自身の持つサスペンスフルな緊張感とも合わさって、映画を最後まで引っ張ってゆきます。「ここは宇宙空間のはずなのに、どうしてこんなにもド派手な音が?」というようなありがちな疑問をも、砲撃の爆音とともに脳内から吹き飛ばすパワフルなサウンドは、映画館で映画を観る醍醐味を感じさせてくれます。

登場人物については、アニメと──特にその序盤と──比べて見てみると面白かったです。たとえば主人公の古代進は、非常に冷静沈着な判断力を見せるようになっているし、沖田艦長は、もはや出航時と同一人物なのか疑わしいほどにホッ…としています。また、この映画では桐生美影がキーパーソンとなっているので、彼女について新しく知ることができるのも、ファンとしては嬉しいところだと思います。

他方で、ストーリーに若干難解なパートもあるように感じました。というのは、中盤の、某異空間の某建物のなかでの出来事とその解決については、もう少し詳しく描いてほしいと感じたためです。ちょっとばかり難しくなかったですか? もっとも謎解き作品ではないし、上映時間の制約もあるから、重要な部分にフォーカスして描いたのかもしれません*1。もう一度観に行こうと思っているので、その時にはこのあたりもきちんと理解できるよう頑張りたいです。*2

総じて、とても面白い作品でした。映画館に観に行ってよかったなと思える映画です。

そもそも本作『星巡る方舟』とは?

本作は、『宇宙戦艦ヤマト2199』における完全新作の劇場版です。『ヤマト2199』全体のストーリーにおける位置づけとしては、ヤマトがその目的を達して地球に帰還する途上での物語となります。至極ざっくりまとめて言えば、「帰り道でもヤバい奴らに襲われた話」と言えるでしょう。僕が感じた本作のテーマは、「他者理解」です。ストーリーの詳細は、公式サイトとかWikipediaとか見ればわかります。

大目的を達した帰り道での話なので、アニメ本編をすべて観ていないという人でも、本作は楽しめると思います。ただ、ヤマトの「ヤ」の字も知らない人には、すこし厳しいかもしれません。でもそんな初めての人にも上の「3分でわかる動画」があるし、「とりあえず何か面白い映画観たいけど、何を見たらよいんだか……」という人も、とりあえず上の「3分でわかる動画」を見た上で劇場に足を運ぶとよいと思います。ちなみにこの「3分でわかる動画」のナレーションは内田彩さんが務めています。

舞台挨拶について

上映後の舞台挨拶に当選したので、そちらも拝見しました。登壇者は、桑島法子さん、中村繪里子さん、そして内田彩さん。司会はライターの小林治さん。時間はおよそ30分。

舞台挨拶では、レコーディング時のエピソードや、映画を観てみての感想などが語られました。このブログは9割くらい内田彩さんファンブログと化していますので、今回も内田彩さんについて、ここぞとばかりに書きます。

この日の内田さんは、なんとなく少し緊張ぎみ(?)に登場。トークでは、アニメ本編において、岬百合亜に某キャラクターが憑依する場面における演じ方の苦労や、「映画での沖田艦長のほっとした表情に、これまでの苦労が偲ばれて、うるっとしてしまった」といったお話をされていました。沖田艦長の話については、先にも触れましたが、そうだよなーと思うところが多いです。また、舞台挨拶登場時に「岬百合亜の活躍ご覧いただけましたかー?笑」と言っていたのが面白かったです。というのは、この映画では、彼女のセリフは序盤にたった一言だけだからです。今回のストーリーを考えると、岬百合亜はなかなか前に出しにくい感じは確かにしますし、いろんな都合もあったのだろうと思います。ただ、個人的にはちょっと残念というか、寂しかった感があります。

トークコーナーのあとは、プレス向けの撮影と鏡開き*3が行われました。僕は映画館の後方中央の席に座っていたので、残念ながら内田さんの表情等はよく見えなかったのですが、フリー素材デビューだけしてきました。

当日撮った写真

00 新宿ピカデリー内の巨大ポスター

scrn 舞台挨拶開始直前(撮影可でした)

02 ピカデリーのエントランスにある100分の1スケールヤマト。でかい。

03 「船種:超弩級宇宙戦艦」

04 正面から。意外とスリム。

05 ヒロイン森雪のサンタコスチュームとクリスマスツリー

01 新宿駅駅前の広場にも大ポスターと模型が

とにかく手に汗握る熱い映画で、面白かったです。こんなブログをここまで読んだ人は、観に行くと間違いなく楽しめると思います。

*1:そしてもちろん、単に僕の理解力が足りないだけかもしれない。詳しい人教えてください。。

*2:1月19日追記: 先日16日に2回目を観て、初見でよくわからなかったところもわかるようになりました(と思う)。ただ、未だに謎なのは、ガミラス勢にも初めからヤマトホテルが見えていたのは何故なのかということです。また、上映後のYRAラジオヤマトの公録イベントは、温かい雰囲気のとても良いイベントでした。

*3:酒樽のフタを杵で1、2の3と叩き割るやつ。