「内田彩 2nd LIVE 追加公演 ~ずっと前から始まっていた~」に行ってきた!(その2)
昨日書いた前半の記事、
に続く後半。
アニサマ衣装にチェンジ
一区切りというイメージの通りに、ライブも「ドーナツ」で一区切りで、内田さんとバンドメンバーは一度退場し、内田さんのみ衣装チェンジしてふたたび登場。8月のアニメロサマーライブで着ていたお衣装へ。「衣装を一度着たっきりでもう着なくなってしまうのはイヤだ」とのことで、一つひとつのお衣装に愛着があるんだなあと小並感を抱くなどした。アニサマ出演は、ソロ活動としては1stと2ndの間にあった大きなイベントで、そのときに歌ったのは「アップルミント」。だから、今回の追加公演でアニサマのお衣装を着るのは、文脈的にも納得という感じがする。アニサマの時はステージが遠くて衣装までよく見えなかったから、今回、改めて着てくださったのはとても嬉しかった。
そしてここからは、これまでのロックテイスト中心の曲から雰囲気を一転、浮遊感あふれる「ピンク・マゼンダ」からスタート。次いで、一部世代に最高のウケを誇る「オレンジ」、不思議ゾーンの「キックとパンチどっちがいい?」「いざゆけ! ペガサス号」と歌ってゆく。「ペガサス号」の2番を歌ったときには、観客のライブTシャツを見ながら歌詞に合わせて、
「♪なんか横文字で書いてあるわ~」→「Blooming!」
「♪これが本当の名前~」→「違うけどね!」
「♪だけれど~ フランス語っぽいわ~」→「英語だけど!」
「♪私に読めるわけない~」→「読めたけどね!」
とツッコミを入れていく一齣も。これもまた機転が利いていて面白かった。
Merry Go × 2
この巧みなアドリブのあとは、自分の大好きな「Merry Go」のターン。「物事は、メリーゴーランドのように廻って、巡り巡ってゆく」というイメージのMerry Goは、『アップルミント』と『Blooming!』を繋ぐこの追加公演にもピッタリな曲だと思う。いつも会場一面に、ペンライトのさまざまな色が輝くのも美しい。しかも今回は、一度歌ったあとで、ペンライトにいろんな色をパッパッと光らせる「点滅機能」があることを内田さんが発見。「これ使えばよかったね~」と言ったら、「もう1回!」という声が会場から出て、スタッフからもOKが下り、まさかの2連続での「Merry Go」披露となった。「Merry Go キラキラペンライト ver.」とでも言うべき2回目は、赤く青く白く瞬く光が幻想的で、僕もちょっとだけ振り返って、会場全体を眺めやったりした。曲では、「悲しみの背中に生えている喜びの翼を表現する新たな試み*1」などもあって、連続での披露となったことも併せ、内田さんは「ライブというのは、本当に、聴きに来てくれる人たちと一緒に作っていくものなんだね」とコメント。今回のハプニングが、こういうプラスのハプニングであったことが嬉しい。*2
本編最後の曲は、2ndアルバム『Blooming!』のラストを飾る「with you」。「ここにいる一人ひとりに向けて」と内田さんがおっしゃっていたこの曲も、聴いていて楽しく、大好きな一曲。ライブ会場で聴くとよりノレるから、これからもたくさん聴けたらよいなと思う。途中では、歌詞の「(好きな)タイプとはだいぶ違う」を強調なさる内田さん。こういう冗談が言えるのも、ソロのライブならではだと思う。
本編全体を振りかえってみると、「テンションUP曲」「バラード」「かっこいい系」「不思議ゾーン」「エレポップ」と、曲がエリア毎にある程度分けられていて、それぞれの場面を楽しみやすいという印象を持った。このセットリストの意図をどれほど汲み取れているのかわからないけれど、再確認+準備という意味では、その役割を果たすセットリストだと感じた。
最後に表題曲
本編が終わって内田さんは舞台から一旦退場。アンコールの声と共に、『Blooming!』MVでのお衣装にチェンジして再登場した。『Blooming!』衣装で出てくることがほぼバレていて、ちょっと落胆していたのが面白かった。アンコールでは再びバンドの方々も登場。
アンコール一曲目は、もちろん「アップルミント」。ライブでももう何回も聴いている曲だけど、何度聴いても良いなと思うし、会場がいちばん盛り上がるのも、やっぱりこの曲だと思う。そしてアンコール2曲目、追加公演最後の一曲を飾るのは、2ndアルバムのリードトラック「Blooming!」。こちらも各所で聴いてきた一曲だけど、今回の「Blooming!」はなんというか、いつも以上に感動的で、最後のあの「大人になっても 枯らしたくないよーーー!!」に、すべてが集約されていると感じた。僕は普段、滅多に泣かないのだけど、あのシーンは少しうるっときてしまった。
1.5th LIVE を終えて
「Blooming!」を歌ったあとの最後のMCでは、いろいろ話していたいと引っ張りつつ、まず、このライブに関係する全員への感謝を述べていた。当日は勤労感謝の日だったこともあって、カメラマン始め会場スタッフの皆さん、自分自身、そして日頃働いて、それをもとにこうしてライブに来てくれたファンの皆さん。関わるすべての人の勤労に感謝していた。僕も、これまで生きてきて、この日ほど勤労に感謝した日はない。勤労最高!
1stアルバムと2ndアルバムの関係についてもコメント。この追加公演のタイトルは、「ずっと前から始まっていた」。1stアルバム『アップルミント』で蒔いた種が、芽を出して、広がり、2ndアルバム『Blooming!』で咲き誇ってゆく。だから『アップルミント』と『Blooming!』は、2つで1つのようなアルバム。しかもそれは、種が芽を出して花を咲かせるという一方通行のものではなくて、「その咲いた花々から、再び種が蒔かれ、芽が出てゆく」というように、循環するもの、『アップルミント』から『Blooming!』へ、そして『Blooming!』からまた『アップルミント』へと、巡ってゆくものなのだと。正確な書き起こしではないけれど、こんなことをおっしゃっていたように思う。個人的には、この話がすごく印象的だった。あとは、「ここから見ると、みんなの頭が丸いから、本当に種みたいに見えるよ~笑」とも。
2nd LIVE へ続く
ライブのパンフレットには、この追加公演について、
12/5の2nd LIVEを100%楽しんでもらえるような。1st LIVEに来てくれた人も、そうでない人も楽しんでもらえるような時間にしたいと思っています。みんなで2nd LIVEに向けていろんな意味で再確認が出来たらいいなって思います。
という、内田さんのメッセージが書かれている。その通りに、この1.5th LIVEはすごく楽しい2時間で、過去最高にあっという間に感じられたライブだった。「準備運動」でここまでやってしまっていいのかと、逆にちょっと心配になるくらいのクオリティがあった。だけど、いつも期待以上のものを見せてくれる内田さんなので、きっと2nd LIVEも100%楽しめると思う。明日の有明コロシアムがより楽しみになった。応援しています。
追加公演セットリスト
セットリストは次の通り。
- Go! My Cruising!
- Breezin'
- スニーカーフューチャーガール
- Let it shine
- ハルカカナタ
- ONE WAY
- 最後の花火
- Like a Bird
- Growing Going
- ドーナツ
- ピンク・マゼンダ
- オレンジ
- キックとパンチどっちがいい?
- いざゆけ! ペガサス号
- Merry Go
- Merry Go
- with you
- アップルミント(ENCORE 01)
- Blooming!(ENCORE 02)
目についたプレス記事
内容は基本的に一緒ですが、いくつかメモ。
- 内田彩、1.5thライブで3000人が熱狂 - BARKS音楽ニュース
- 内田彩、有コロに弾み付ける1.5th公演大団円 - 音楽ナタリー
- 内田彩さんに3000人が熱狂! 12月5日には2ndLIVEも! | アニメイトTV
お写真は上記ウェブサイトより。