細部

@Chums_of_Chance

『ピッチ・パーフェクト』の日本語吹き替え版を観ました

10月7日に、ミュージカルコメディ映画『ピッチ・パーフェクト』のDVD/Blu-rayがリリースされました。“Cups” の動画*1で有名な作品かもしれません。

この作品のメインキャラクターのひとりであるオーブリーを、内田彩さんが吹き替えています。というわけで先日さっそく観賞しました。

あらすじと感想

あらすじ
音楽好きでDJを目指している主人公のベッカは、親のすすめで嫌々ながら入学した大学で、ちょっとしたきっかけからアカペラ部に入部する。加入したのは伝統のあるガールズチーム「バーデン・ベラーズ」。だが、昨年の大会でとある大失敗をし、ベラーズの名声は今や地に落ちていた。そんなわけだから、ベッカと共に入ってきたメンバーも、ひと癖もふた癖もある変わり者ばかり。しかもリーダーの先輩オーブリーは融通が利かず、超保守的で頑固。それなのにベラーズは今年も大会に出ることになって……

というように、ストーリーは王道というか、言ってしまえば単純でわかりやすい感じ。先が読めてしまう感は否めません。しかしだからといって退屈ではなく、笑えて楽しい映画でした。「ふとっちょエイミー」が笑えます。

作中で流れる楽曲もアレンジがかっこいいと感じます。音楽が光る映画です。そもそもアカペラって、「落ち着いた楽曲をしっとりハモって聴かせる」みたいなイメージしか持ちあわせていなかったけれど、作中で出てくるアカペラチームはどれも歌って踊ってと、その辺りが意外でした。聞き応えだけじゃなくて見応えもあるというか。

内田彩さんの吹き替え

本作のDVD/Blu-rayに収録された日本語吹き替えでは、内田彩さんがオーブリーの吹き替えを務めています。外画*2の吹き替えは初挑戦かと思います。

オーブリーは、物語でもキーパーソンなので、喋るシーンもかなり多いです。アニメ作品ではなかなか無さそうな感じの、内田さんのパンチの効いた演技およびセリフが堪能できます。その点で、本作は内田さんファン的にも良い映画です。

あらすじにも書いたように、オーブリーはかなり頑なな人物です。強権的でもあります。それはおそらく、昨年の大会での大失敗を挽回したいといった気持ちのゆえなんだろうとは思いますが、やはり見ていると、その融通の利かなさにイライラしてしまうことも多いかもしれません。

そんなキャラクターのパーソナリティを、内田さんは吹き替えの声で上手く表現していました。意地っ張りの演技が特に光ります。また、コメディ作品でもあるということで、笑えるセリフ回しや狙い過ぎないトーンなんかもポイントだと思われますが、そのあたりもバッチリだったんじゃないでしょうか。さすがだなと感じました。

内田さんのファンなら、観て損はないのではと思います。また、別の映画作品でも、もっと内田さんの吹き替えを聞いてみたくなりました。

ピッチ・パーフェクト [DVD]

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ピッチ・パーフェクト [Blu-ray]

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*1:これ

*2:ところで声優業界では、一般にいう洋画のことを「外画」と呼ぶそうです。洋画という言葉だと、「西洋の作品」という印象が強いからでしょうか。いずれにせよ、理由が気になっています。